気管虚脱

遺伝的な原因や肥満や老化などにより、気管の軟骨が正常な形を保てなくなると、気管が押しつぶされることになり、空気の流通が悪くなって呼吸困難を起こします。
ポメラニアン、チワワ、ヨークシャーテリアなどの小型犬や、短頭種に多くみられます。

【症状】
咳や咳の後の吐き気などのほか、呼吸時の「ガーガー」という警笛音はもっとも典型的な症状のひとつです。運動や興奮、ストレス、暑さなどにより悪化しやすい傾向があります。
症状が進行すると、舌や歯茎が紫色になる、チアノーゼと呼ばれる症状をみせることもあり、呼吸困難に対する緊急の対応が必要となることもあります。
また、呼吸の効率が低下することによって、体内の熱の放散がうまくいかずに、暑い時期は熱中症の原因になることもあります。

【治療】
症状が軽いうちは、気管支拡張剤や抗炎症薬、鎮静剤などを与えて内科的治療によって症状を抑えます。
臨床症状が中等度から重度で、気管の内腔が50%以上減少し、内科治療で改善が得られないものに対しては、外科手術を検討する必要があります。