糖尿病

膵臓から分泌されるインスリンという血糖値を下げるホルモンが不足することにより起こる病気です。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞内に取り込み、血糖値を下げる唯一のホルモンです。
細胞内に取り込めなかった糖分が尿に含まれ排出されるようになるため、糖尿病と呼ばれます。
原因としては、多くは遺伝的な要因が関与しますが、肥満やストレスなどの環境要因も誘発要因であると考えられます。

【症状】
血糖値の上昇に伴い、飲水量と尿量が著しく上昇します。食欲は増進しますが、代謝の異常から、十分に食べているにも関わらず痩せていきます。
糖尿病では高血糖の状態が持続することにより、白血病などの眼疾患や末梢神経の障害、糖尿病性腎症など、様々な臓器において障害がみられます。
重症になると、代謝の異常に伴い、血液中にケトンという物質が増加して起こるケトアシドーシスという状態(元気がなくぐったりした様子になり、嘔吐や重度の脱水を起こす)に陥ることがあります。この場合は緊急治療が必要となりますので、早急に治療を開始する必要があります。

【治療・予防】
血糖値を測定し、その量に応じた治療を行います。食餌管理は人の場合と同様に非常に重要で、炭水化物をあまり含まず、繊維の多いものが高血糖の防止に有効です。動物病院の処方食には、糖尿病用に成分が調整されているものもあります。

高血糖の程度が軽い場合は、食餌管理で高血糖が改善されることもありますが、食餌管理だけで血糖値を適切にコントロールできることはあまり多くありません。通常は食後の高血糖を抑えるために、インスリンの投与を行う必要があります。
メスの場合は性ホルモンとの関連があり、避妊することによってある程度高血糖を抑制できることがあります。