網膜剥離

網膜剥離とは、神経細胞などが存在する神経網膜という部分が、神経上皮細胞層から剥がれた状態をいいます。
剥離が進行することで視力障害が進み、最終的には失明してしまいます。

【原因】
ぶどう膜炎や腫瘍などの局部的な病気、外傷に伴う硝子体内の出血などによって、網膜剥離を起こすことがあります。
また、全身性の高血圧(腎疾患や副腎、甲状腺の病気など)も網膜剥離が生じる原因となります。
その他、網膜形成不全などの先天性の奇形に伴って起こることもあります。
ダックスフントでは遺伝的な素因によって、進行性の網膜剥離が起こることがあります。

【症状】
初期の症状は不明瞭で、視力の低下に飼い主が気づいたときは、すでに完全に失明しているというケースもあります。
症状は視力の低下に伴うものです。原因にもよりますが、通常は痛みを伴うようなことはありません。

【治療】
ぶどう膜炎などの炎症が原因となっているものでは、治療により視力の回復が可能なこともありますが、多くのケースにおいて治療が難しい病気です。
原因の病気に対する治療はもちろん、高血圧である場合はその対応も行いますが、期待する治療効果が得られることはあまり多くはありません。