Case93 肥大型心筋症

Case93 肥大型心筋症

猫、12歳3ヶ月、メインクーン、去勢雄

数日前から食欲がなく、元気も無くなってきているとのことで来院。 診察時には既に呼吸が荒く、このままだと生命の危険がある状態でした。
まずはレントゲン検査を見てみます。
図 1 はこの子のレントゲン画像です。図 2 は正常な猫のレントゲン画像です。

正常画像と比べてみると、この症例では胸の大部分が白く映っていて、心臓がはっきりと わかりません。この症例では大量に胸水が溜まっていて、それが原因で呼吸困難に陥って いました。
図 3 は胸水を抜いた後に撮ったレントゲンです。

肺が全体的に黒く映るようになり、心臓の形も分かるようになりました。胸水を抜くと、呼 吸も落ち着くようになりました。 その後さらに精査したところ、肥大型心筋症と診断されました。