ウィルスの分からない特集 : ③ リボ核酸 (RNA)

ウィルスの分からない特集 : ③ リボ核酸 (RNA)

  • 新型コロナのRNAウィルスのこと??
  • よく聞く野球の「DeNA」ではなく、「DNA」と構造は殆ど同じです。

特集

リボ核酸 (RNA)

昔、学校で習っているはずです。
まず復習です。真っ先に習ったDNAについて

DNAは「デオキシリボース(五炭糖)」と「リン酸」、「塩基」の3つで出来た「核酸」というものです。
「塩基」は①「アデニン(A)」、②「グアニン(G)」、③「シトシン(C)」、④「チミン(T)」の四種類あります。

次にRNAについて

RNAは「リボース(五炭糖)」と「リン酸」、「塩基」の3つで出来た「核酸」というものです。
「塩基」は①「アデニン(A)」、②「グアニン(G)」、③「シトシン(C)」、④「ウラシル (U)」の四種類あります。

つまり殆ど同じ文章になります。

違いは「デオキシリボース」→「リボース」、「チミン(T)」→「ウラシル(U)」です。

「デオキシ」とは英語で酸素を取るという意味です。
簡単に説明すれば「RNA」と「DNA」は「酸素1つの違い」だけです。
また、塩基のチミン(T)とウラシル(U)の違いも付いているものが「水素」と「メチル」の違いだけです。
つまりRNAはDNAと見た目には同じ??

RNA ≒ DNAなんです。

しかし、DNAとRNAの役割は随分違ってきます。
皆様もご存知のように、我々人類や多くの動植物では、DNAは遺伝子の設計図に使われています。
つまりDNAは「親分」なのです。
そしてRNAはその「部下」として、たんぱく質などの体に必要なものを作る「下働き」をしています。

なぜ、RNAは「親分」になれないのか?

答えは簡単。「親分」としては不安が残るからです。
「偽親分」になってしまうのです。
設計図のコピーで子孫を増やす時、「偽親分」の気分が変わると「偽コピー」を作ったり色々と問題が出ます。「間違い」を「正しい」とする不正を働いたり、ヤバイ「偽親分」になってしまうのです。

一方、DNAは正義感に燃える立派な水戸黄門のような「親分」です。
水戸黄門DNAは不正を正し、正義を実行する「大親分」なのです。
そしてRNAは親分の才覚がなく、判断も決断もできない、一見優秀そうに見える不正好きな「偽エリート」なのです。

だから我々のご先祖様はDNAを「親分」に選んだのです。
そしてRNAを「部下」として使っているのです。

次回予告

次回は「ウィルスの分からない特集:④一本鎖△〇◇??!!」の予定です。
それって新型コロナウィルスのこと?
二本鎖、三本鎖もあるの・・?????

の予定です。