耳疥癬について
耳の中に、ミミヒゼンダニという小さな虫が寄生することによって起こります。
原因
ミミヒゼンダニが、耳、特に、耳の外側にある外耳道や、皮膚の表面に寄生し、皮膚の垢を食べたり、リンパ液を吸って生活します。
ミミヒゼンダニが寄生している猫の耳からダニが落ちたり、体表に移ったりして、それが回りまわって猫のからだに飛び移り、耳へと移動して住み着くことになります。
症状
耳の中でミミヒゼンダニが動くため、頭をふったり、耳を非常にかゆがり、激しくかいたりします。
また症状が進むと、耳の中に茶褐色のねっとりした耳垢がつまって、悪臭を放つこともあります。
さらに重症になって耳の中まで入っていくと、前庭障害があらわれ、平衡障害や旋回運動などに影響があらわれて、うまく歩けなくなることになります。
治療
薬品を用いてダニを殺していきます。
ダニを根絶させなければいけないので、時間をかけてしっかり治療しましょう。途中でやめると、再発してしまいます。
また、耳をひっかいて、毛が抜けたり、出血したりすることもあるので、エリザベスカラーをしたり、後ろ足に靴下をはかせて、細菌などの感染を予防しましょう。