皮膚真菌症について
真菌とは、カビのことです。カビにはいろいろな種類がありますが、その中でも糸状菌といわれるグループのカビによって皮膚病が起こります。
原因
原因となる糸状菌の中には、犬小胞子菌、はくせん菌、石膏状小胞子菌などがあります。
これらのカビは、単独で皮膚病を起こすこともありますが、細菌との混合感染を起こしたり、他の皮膚病と一緒になって症状が現れることが多く見受けられます。
また、ストレスなどにより、免疫力が低下しているときなどにも見られます。
症状
毛の根元に菌の胞子が付くと、胞子は毛根の中に菌糸を伸ばしていきます。菌糸に侵された毛は切れてしまいます。
この連続で円形状に脱毛が進み、全身に広がっていきます。
また、フケも多く見られます。足先、耳、顔、目の周囲、頭など、動物が接触しやすい部位に発症する傾向があります。
治療
局部を洗うくらいでは、真菌を落とすことはできません。
完全に真菌を殺すためには、ある程度時間をかけてしっかり治療することが必要です。飲み薬での治療が必要ですが、薬用シャンプーを併用して治療を行うこともあります。
また、真菌症は人間にも感染することもあるので、抵抗力の低い高齢者や幼児にうつらないように、手や指などを念入りに洗って消毒するように心がけましょう。