骨折について
ほとんどの骨折は、交通事故や高いところから落下したりした物理的な衝撃から起きます。また、骨の腫瘍などによって骨が弱くなっていると、ちょっとした衝撃でも折れることがあります。
骨折部位としては四肢が最も多く見られますが、交通事故では骨盤骨折などもよく見られます。
症状
骨折部位の周辺は強い痛みと腫れ、熱間を伴うことがあります。四肢の骨折であれば通常は負重することができずに足を上げて歩きます。
折れた骨が、筋肉や皮膚を突き抜けて外に出ているものを「開放性骨折」といい、細菌に感染する機会が増えるため、早急に応急処置を施す必要があります。皮膚に傷がなく、中で骨が折れている骨折を「閉鎖性骨折」といいます。
治療
骨折部位や骨の折れ方により治療は変わってきますが、前肢の骨折ではギプスによる外固定のみで治癒が可能なケースもあります。
しかし、骨折端の整復が困難な場合には、手術で骨折部位の整復と固定を行います。
従来のピンやプレートを用いて手術を行う方法以外にも、創外固定(※)による整復も最近では積極的に行われてきています。
※創外固定:骨折部周囲の骨にピンを刺し、体外に出た部分を金属棒やレジン(樹脂)などで固定する方法です。