Case 21 肛門嚢自潰を生じた猫

Case 21 肛門嚢自潰を生じた猫

お尻の周辺に膿がついているとの主訴で来院。
元気、食欲ともに低下している様子。

右肛門嚢の自潰を確認。広範囲にわたって壊死しており化膿所見を強く認める。

自潰部の周囲の毛刈りを行い、局所麻酔下にて壊死部を除去し、
生理食塩水にて十分に洗浄を行う。
範囲が広いために創傷治療に用いるドレッシング材を用いて包帯する。
内服にて抗生剤の服用も併用。
また自傷防止として、エリザベスカラーの着用を行う。

21-01

2日後、分泌は多いが、創面全体に肉芽の形成を認める。
元気、食欲はすっかり元通りとのこと。再度洗浄し包帯。

21-02

5日後、分泌は減少し、創面積の縮小、
辺縁の上皮化を認め、経過は良好である。

21-03