Case 39 フェレットの肥満細胞種

Case 39 フェレットの肥満細胞種

首にイボのようなものがあり、傷になっているとの事で来院。

39-01

右の脇の下に、カサブタに覆われている箇所を認め、カサブタを剥がし、周囲の毛を刈ったところ、直径5mmほどのシコリを認め、周囲に発赤があった。

体表の腫瘍の可能性があるため、細胞診を行い、専門医に依頼したところ、
「肥満細胞種」との回答を得た。

フェレットの肥満細胞種は犬とは異なり、転移や切除後の再発はほとんどないが、
痒みや炎症を伴うことが多いため、外科的な切除が望ましいとされる。

今回のフェレットに関しては、1週間後来院した際に、自然と腫瘍が小さくなっており、
痒みもないとのことだったため、経過観察とした。
今後、再発や痒みが伴うときには、手術による切除が必要になると思われる。