Case 43 中足骨を骨折した猫

Case 43 中足骨を骨折した猫

「右後ろ脚をあげている。」との主訴で来院されました。

触診をすると、右後肢の中足骨(足の甲の骨)に痛みを認める。
外傷は認められないが、軽度であるがはれ上がっている。
骨折している可能性も充分考えられるため、レントゲン撮影を行った。

レントゲン検査にて、
右後肢第三中足骨が骨折していることがわかりました。
(右後ろ脚、中指にあたる部分の足の甲)

43-01
43-02
43-03

治療としては、手術を行うケースもあります。
今回は相談の上、ギブス固定を行うことになりました。
ギブスを巻いた様子。上からオレンジの包帯で保護してあります。

約2カ月後の様子。
足の痛みは全くなく自由に歩き回っている。
レントゲン検査でも、充分な仮骨が形成されている。
(仮骨=骨折が治っていく段階でできてくる新しい骨の組織)

43-04
43-05

触診してもまったく痛みがなく、歩行も異常ないためこれで治療終了としました。