対策手段

対策手段

当院では感染症などの疾病を防ぐ衛生的な対策手段として、以下の7点に注意しています。

① 洗浄

日常的な手洗いや食器・器具の洗浄から手術時の手洗いや手術用器具の洗浄まで、 それぞれ洗い方や使用する洗剤を決めて、汚れや病原体を除去するようにしています。
一般的には、水洗により90%の菌を除去できるといわれていますので、常に清潔にしておくことが、次に記載されている消毒の効果を上げることにもなります。

② 消毒

消毒とは病原性を持つ微生物を殺すことであり、感染を防ぐ菌数以下にすることを意味します。
殺菌とは微生物を死滅させることで、消毒の方法などもこの中に入ります。
消毒方法には、熱や紫外線などの物理的消毒と消毒剤を使用する化学的消毒とがあり、当院では主に消毒剤を使用しています。
詳細は別ページでご紹介します。
消毒も日常の生活環境や手指、器具の消毒から手術時の消毒まで、それぞれ適した方法で行っています。

③ 滅菌

滅菌とはすべての微生物を完全に殺菌、又は空間的に除去することを意味します。
対象となるものは感染の危険の高い、直接生体内に挿入あるいは刺入する医療器具です。
また感染症患者に使用した感染性医療廃棄物の処理にも、滅菌処理が必要です。
当院では注射や手術に使用する器具・薬剤類は全て滅菌済みのものを購入し、厳格な管理の下で使用しております。
滅菌も消毒と同様に物理的方法と化学的方法があり、詳細は別ページをご参照下さい。

④ ワクチン

ワクチンは感染症の予防の手段として発明され、開発されてきました。
ワクチンとはある疾病を予防するために、その疾病に特異的な免疫を賦与する目的で、人や動物に接種される薬剤のことをいいます。
疾病の原因となる微生物とその産物、又はそれと類似した合成物質を原料として作られたものです。
ワクチンには種々の形態があり呼名がありますが、詳細は別ページをご参照下さい。

⑤ ケアお手入れ

清潔な体の状態を保つことは病気の予防につながります。
シャンプーや爪切り、足裏ケア、目のまわりのケア、耳そうじ、歯みがき等、定期的にケアすることで体調チェックもできますので、習慣にしましょう。

⑥ 免疫

免疫とは、免疫細胞が病原体のような生体にとって不都合である異質なものを排除して、生体の正常な状態を守る反応をいいます。
免疫作用は微生物の感染防御、他の個体の細胞の拒絶、変異細胞・老廃組織の除去などに関わっています。
この免疫作用のバランスが崩れると感染症や癌、アレルギーなどにかかりやすくなります。
免疫系の乱れを防ぐには、栄養バランスのとれた食事や適切な運動、ストレスの少ない生活環境などが必要でしょう。

⑦ 痛み対策

生体にとって痛みは障害を知らせる重要な防御機構ですが、持続する痛みについてはそれ自体が障害とみなされ、生活の質を低下させることになります。
ストレスの原因として上記の免疫系とも関連して、病気の治療に影響を及ぼすこともあります。当院では治療の1つとして、疼痛緩和処置を行っています。